ふるさとの味?

この前の日曜日。

今までは、ずーーーーっと、自粛体制でしたが、最近になって、チョロチョロと近場に出掛けるようになりました。

近場というと、人それぞれの物差しがありますが、今回私の言っている近場と言うのは、車で3、40分のところな感じでです。

一泊旅行で行けるような距離というのとは、また別ですね。

ちょこちょこと買い物を済ませて、帰途につき、国道と並行した裏道を走っている途中で、ふと目についた看板が

“マロンソフトクリーム“

あっ、この前友達に聞かれたやつだ!『食べたことある?』って。 

『ないよ!ないない』と即答すると、やや驚き気味に何故かドン引きされました。 (笑)

なぜかと言うと、そのソフトクリームを売っているお店は、私の生まれ故郷(地元)にあったからです。

生まれ故郷といっても、車でざっと10分足らずの隣り町へ嫁いできた私。

私の実家のある町は、今でこそ“市“となりましたが、

それまでは、“町“またその前は、“村“でした。

当時は、“果物の産地“としてアピールしていて、東京などからも、秋になると観光バスがじゃんじゃんやって来て、果樹園などが賑わいを見せてました。

えっ?なんのフルーツかって?

はいはい!梨・ぶどう・柿・栗などですかね。

しかしながら、幼少期、夏から秋にかけて、我が家の台所の片隅の段ボールやザルには、必ずと言っていいほどそれらの果物が陣取っていて…、ご近所さんから頂いたりなんだりして。

あっ、そもそも梨は幼少期、実家でつくってました。

収穫して来た梨を出荷するために選別する際に、敷き詰められたゴサの上に、無造作に置かれた黄色っぽい梨のコンテナに、すっぽりと入れられた私の写真を見たことがあります。

こうやって、私のこと子守してたのかい!

私はゴロゴロした梨と一緒か! 笑笑

こういう状態が長年続き、現在私の中では、必然的に“大好きなフルーツ“のたぐいからはスッカリと外れてしまってます。梨・ぶどう・柿・栗さん達。

なので、“お金を払って買って食べるなんて、想定外!“

という私の思いを知ってか、知らずか、運転しながらも、マロンソフトクリームの看板をチラ見した主人が、なんと

『美味しいのかな?食べてみる?』とボソっ。

「えっ?マロンソフトって栗だよ?食べたいの?」と私。

それももう通過しちゃってるし・・・、と思いきや、素早いハンドルさばきでUターン。結局戻ることに。

“栗ソフトかぁ〜〜🌰“とテンション低めの私。

敷地に入ってみると、蔵づくりの門構えと、趣きのある建物が何棟か並んでて、夕方間近で薄暗かったのですが、お客さんがチラホラ。

あれっ?意外と人気とか?

喫茶店というにはかなり狭めの店の中に入り、お目当てのソフトクリームを注文すると、

「栗のジャムの試食はいかがですか?」とのこと。

“栗のジャム?食べてみたい!“とテイスティングさせてもらうことに。

うんうん、お酒の味の3種の栗ジャムだ

ソフトクリーム(2人でひとつ 笑)食べている間、ショーケースをチラチラと見ていた主人が、

「栗のアイスクリームだって、買ってみる?」と。

『えっ?だってアレ高いよ?値段見た?』

さっき、ソフトクリーム待ってる間に、しっかりと値段の確認をしていた私。

私の中でのカップのアイスクリームの値段の許容範囲をはるかに超えていたので、買うつもりは無しでした。

『じゃ、パパのお金で買ってね!そんなに食べたいんだったら』

という事で、お札を預かりアイスクリームを4個購入。

えっ?私の分ですか?もちろん入ってますよー 

当ったり前じゃないですか!! 笑

ただ、『そんなに食べたいんだったら、パパのお金で……』といい、サッとお札を受け取った時の、お隣に座っていた年配のご夫婦の視線がちょっと……ねっ(泣)

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