明かされた真実 その2

前回からの続き…

いよいよ入籍の日です。

娘の旦那さまになる人が、婚姻届の用紙を持ってきて最後に保証人の記入欄に主人の署名を書き入れて、いよいよ市役所に2人で届けに行くようです。

土曜日で、市役所は休みですが、受け取ってくれる方がいて届け出が出来るそうです。

事務所で仕事をしていた主人を呼び出して、いざ!署名を…と、しかしながらよくよく見ると、娘が書き入れる欄が何箇所かあって、なかなか面倒な感じ(あらっ?お祝い事なのにこんな言い方不謹慎ですかね 笑笑)

広げてある婚姻届を横目で見ると、カラフルな感じのイラストが描いてあって、何だか可愛い感じ。市町村によって違うデザインらしいですよー。

“ヘェ〜〜〜、テレビドラマでよく見るやつは確か無地だった気がするけどな“

現住所・本籍・世帯主などなど記入していき、やっとこ、本人の自署と捺印のところまで来た

“そうそう、ドラマでも書いてる書いてる、本人の自署のところ、そして、印鑑を……“

って……えっ!!!え〜〜〜っ!!

吸入鳥肌が立って、心臓バクバクしてきた…

なんでかって?だって、よくよく考えたら、私この用紙を書いた記憶が無いんですけど…まったく。

なので、必然的に“自署“の欄も

主人に聞いたら、もれなく主人も書いた記憶がないとの事。

こんな事ってありえますか?許されるんですか?

“なんだかなぁ〜〜今だったら絶対に一文字一文字慎重に書き入れていたでしょうに……ホントかなぁ…笑

と、そんな幻滅させる様な事を、今まさに希望に満ち溢れている娘達に言出せるわけもなく、言い知れずひとり落胆していると、主人が何を言い出すのかと思ったら、

『入籍日とか、俺たちの時代はそんなに重要視されていなかったからーーー』(少し、うろ覚えですが、確かこんな感じの事を)

『どちらかと言えば、結婚式の料理や引き出物を何にするとか、何人呼ぶとか、そっちの方が重要視されてたかなぁ〜俺たちの時代は』

みたいな事を言い出して!

イヤイヤ、違うでしょー

確かに結婚式の方に重点は置かれていたかもしれないけど、だけど、だけども、婚姻届は本人たちが書いたでしょうよ!ほとんどのカップルは!

あの時代でも……いくら何でも、きっと私達だけだよ

こんなの〜〜何だか興ざめだわ、今さらだけど。

それにしても、一体誰が書いてくれたのかな

私達の婚姻届……自署の欄 ザワザワ ザワザワ←心の音

ですが、こうして2人いまだに同じ姓を名乗っているわけでして、まぁ、良しとしましょう!

うん十年前の事だもん!もう時効って事で 笑笑

 

 

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