“旬”の頂き物
「トゥルルル〜〜」と一本の電話。
ご近所のお客様からでした。
それはそれは、とっても嬉しい内容の電話でした!
「畑の無花果(いちじく)が沢山なって、食べ切れ無いから、もらってくれない??」
ですって!!
『え〜〜〜〜!欲しいです!欲しいです!嬉しいです!』
と、もちろん二つ返事。だって、無花果は大大大好きなんですもの。
一年のうち、この時期だけの旬な果物。
スーパーで並んでいるものも、宅配のカタログに載っているものも、結構お高いんですよー(泣)
家族の中で、食べるのは私だけなので、余計に買うことには気が引けちゃっうんです。
日頃から何かと図々しい私も、意外とこういうところ、気にしちゃうんです。へへっ。
そうと決まれば、早々に車を走らせお客さんの家に向かいました。
日々の仕事でも、コレだけスピーディーに動けると良いんですけどね…笑笑
玄関チャイムを ピンポ〜〜〜ン♩
『おばさぁ〜〜〜ん、貰いに来たよーー!』
「はーーーい、今出ていくよーーー」
あっ、このお客様とはいつもこんな感じのやりとりです。笑笑
2人して、ビニールの手提げ袋を手にぶら下げ、いよいよ畑で、無花果の収穫です。
生い茂った葉っぱの隙間に顔を出して…、えっ??? 私の知ってる、赤紫色の無花果じゃない!
『えっ?おばさん、コレまだ早いんじゃない?
赤くなってないよ?』と私。
すると、なんでもそう言う品種だそうで、赤るんで無くても、美味しく食べられるそうです。
とは言っても、いざ選ぼうと思うと、やっぱり少しでも赤るんでるやつを!と、手を伸ばすと、こちらからは見えない裏側半分を、綺麗に鳥か食べちゃってました。やっぱり、鳥もお利口さんで、本能的に赤るんだのを狙って食べるんですね?
『へへへっ、この無花果は緑色でも甘くて美味しく食べられるんだよぉ〜〜〜ん』
と、鳥さんに教えてあげたいくらいですよね?
無花果を貰えるのは本当に嬉しいんですか、私って大大大の毛虫嫌い!一応、初めに葉っぱを毛虫が食べた後が無いかは入念にチェックしましたが、採っている間中、
『おばさん!この木って毛虫いないよね??』と何度も念押しする面倒くさい客の私。
もうそろそろ無いかな?と、終わりにしようとすると、おばさんがあたしの採った後を隈なくチック。
すると、見つけるもんですねーー!さすが、目がプロってる パチパチパチ
脚立にのり上がり、高いところのものを採ってくれようとしているおばさんの勇姿に惚れ惚れ。
あっ、「なんならあなたが代わってあげなさい!」ですか??
えっ?無理です!だって毛虫が隠れているかもですもの…すぁ〜〜せ〜〜ん
ピニール袋いっぱいに採った無花果。
いやらしい話ですが、コレだけ買ったら“総額おいくら?”って話ですよ ふふふっ。
「無花果はデリケートで、傷むのが早いから皆んなで分けて早めに食べちゃいな!」
とのアドバイスを受け、会社へ戻ってきました。
あっ!今日って通常勤務の日だったんだっけ 笑
少しずつ皆んなにお裾分けして、その後冷蔵庫で冷やしておき、早速夕食後のデザートで頂きました。
何日かに分けて、チビチビと 笑笑
『コレよ、コレコレ!この味。なんだか懐かしい感じの』ってね。