ステージ衣装?
年の初めに、実家へ行った時のこと。
毎年、できる限り姉のところの家族と日にちを合わせて行っていて、今年も丁度同じ日に、年の初めの顔合わせが出来ました。
さらに、今年は娘夫婦も加わって、おしゃべりに花が咲きました。
新年早々、出掛けるのもおっくうになってきた近年ですが、それぞれに手土産や、お茶菓子を持ち寄り、物々交換みたいな感じでするのも、意外と楽しく、何よりも、かなり高齢となった父親に会い、それぞれが元気な顔を見せあう事も、とても大切な時間と思えるようになりました。
と言えば、模範的な団らんの様子や、それぞれの家族の近況報告の様子を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、その時間のおおよそを占めたのが、”衣装”問題。
状況的に、予定通りに決行することが、だいぶ危ぶまれてきた娘の結婚式に来ていく洋服。
私は、新婦の親なので留袖のレンタルと決まっているのですが、問題は姉。
「姪っ子の結婚式が始めてで、伯母としての洋服ってどんな感じ?」
「もうだいぶ結婚式なんておよばれしていないし、わからないわ~~」
と、ホトホト困り果てている様子。
このような場合、男性陣はスーツという強い見方があるから良いですよね~~。
ワイシャツとネクタイさえ替えれば、難なく何通りの着回しが出来ますものね。
それに、甥っ子姪っ子達や、同年齢くらいの人達は、恐らくここ数年でも何度かおよばれしているだろうし、何ら悩むこともなさそうだし・・・・。
そうそう!問題は、親族のそれも中年以上の女性陣の洋服。
なんて、他人事のように言っている私も、子供たちの学校の入学・卒業式に着たスーツしか持っていません。
しかも、たぶん、少しやせないと着られない感じの(泣)
そうです!この衣装問題も、明日は我が身ということです。
そこで、スマホで、〔○○代、結婚式の洋服〕と検索すると、結構な数の洋服が出て来た出て来た (笑)
コタツを囲んだそれぞれが、スマホ数台で検索されたさまざまなスーツやワンピースの画像を回し観しながら、
「これは、背の高い人しか似合わないわ」「これは、素敵だけど膨張色だからヤバいね」「これは少し地味過ぎない?」「でも、それぐらいが飽きが来なくていいのかも」「これは、モデルさんが着てるから良く見えるんだよね、危ない危ない」
などなど、”よくもこれほど”というくらいの言いたい放題。
その中で、姪っ子が
「このワンピース、羽織るものを替えれば着られるんじゃない??」
と、姉に自分が持っているワンピースの写真を見せていて・・・。
『いやっ、さすがにそれは無理があるでしょ…年齢的に」と私。
その時、ことの一部始終を見ていて、それまで無言だった父がボソッと一言
「何だか夢中になって洋服選んでるようだけど、ステージにでも上がって、
歌か踊りでもやんの??」と。
『そんなのやるわけないじゃん!!だけど、一応恥ずかしくない格好で行かないとダメでしょ??女の人は同性に対しての目が厳しいんだから!』と私。
あっ、これってだいぶ偏見ですかね??
そんなこんなで、あとあと被らないようにと、洋服を買ったら写メで送ってもらうことにしてその場はお開きに。
今考えると、皆が新年早々他にも話したいことは山ほどあったはずだけれど、時はもう戻せません(泣)
それから数日後、義姉さんがお年賀をもって挨拶に来た時に、『お茶でも飲んで行けば?』と誘ったら、
「今から、結婚式に着る服を買いに行こうかと思って。どんなのが良いのかわからないけど、とにかく見に行ってくるわ」と。
あらあら、悩める子羊がここにも居た・・・・・。