呪われた親指 その2
度重なる不運にすっかりと元気を無くした、私の右手の親指。
でも,日常生活において親指が重要な役割を担っている事も再確認しました。
しかしながら、治りそうになった途端に、また“やっちゃう”(再切開?)という悪循環に、心もちょっぴり折れそうに・・・
接客した時に手もとはさらすわけで、どうしても目についてしまう事もその要因。
あっ、昔ながらの考え?で、空気にさらして乾燥させて治すのが一番!という私ですので、当日以降絆創膏は貼っていません。
何度も何度も傷口を痛めつけてしまっているせいで、皮膚が盛り上がってしまい見た目が気持ち悪くて・・・。
そんなこんなでブツブツ言いながらいると、ここ数ヵ月で最大の悲劇が訪れます。
先日の台風で何処からか飛んで来たらしいボロボロになった板(15㎝×30㎝)を発見した際、よせば良いのに、翌日がゴミの日だったということもあり、
左足と右手を使って細かく解体しゴミ袋に詰め込んでいると、“チクッ!”と またもや右手親指に痛みが。
見ると、あれっ??何もなっていない・・・気をとり直して袋詰め完了~~。
仕事に戻りペンをとると、やっぱり痛い・・・
よ~~く目を凝らして見ると、親指の爪と皮膚の間に茶色のトゲ?が見える様な
意外に度胸が座っている私ですので、その場でチョチョイと取れる様なら安全ピンか何かで
自分でやってしまうのですが、さすがに左手では無理だと思い、一通りの夕飯の準備やらを
終えてから、主人か娘にとってもらうことに。
夕飯の支度も終盤にさしかかったまさにその時、
『ただいま~~~』
と、疲れた様子で娘が先に帰宅。疲れきった顔も、この時とばかりはナースの様に見えました。
「○○~~!お願いがあるんだけど~~、トゲとって~~~!」
無表情で遠くから見つめる視線に、かなり頼みずらい感じはありましたが、重要な頼みの綱ですからね。
「どれーーーー!針持って来て!」
『ハイ ハイッ!』
と、夕刻時の私にしてはかなりスピーディーな動き、だって本気で一秒でも早くとって欲しいもん
家の中で一番明るい台所の換気扇の照明の下、娘に腕を差し出し、しかし顔はそむけ、いざ手術開始!
「あっ、これ意外と深いかも・・・、とりずらいな・・・う~~~ん」
と、次の瞬間
『イダーーーーーーーーーッ!!」と私。
「チョット~~、笑わせないでよ~~」と娘。
「なんだーー!どうしたのーーーー!」と部屋から飛び出してきたお義母さん(笑)
と、そこへ主人がやって来て、
『LEDのライトと、毛抜き持って来い』とやや偉そうに言い放ち、従順なお義理母さんは
毛抜きを探しに部屋へGO!最初から”毛抜きじゃ無理”と察した娘はそのままオペ続行
私を間に挟む形で主人がLEDライトを照らし三人の魔のトライアングル・・何なのこれ
”やっぱり鋭い毛抜きが必要だ”とLEDライトを置き去りにして主人が探しに行ってる間、
仕方がないので私が片手でライトアップする羽目に・・照らしていて欲しいのに何で今行っちゃうの?
幾度か激痛を味わった末に、やっとこさ1ミリ四方のトゲが採取されました。
“こんなにも小っちゃいのにあのパワーー!”と2人で感心。
そこへ鋭い毛抜きを捜索中の主人がソワソワと早足で戻って来て・・・・
『もう とれたよ』と私と娘(ハモッた)
「ヘェッ?」と主人。
やっぱり、職人としては ”技” も大事だけど、”道具”(鋭い毛抜き)も大事だったんですかね~~
皆さんは、”道具”を重んじる主人と、”技”で勝負の娘のどっちを支持しますか???
あれっ??どこからか「人を道具頼みのヤブ医者みたいに言うな~~~~!」って声が聞こえてきそうですね ヒヒヒッ