勝手に安否確認👻
先日、衛生器具を買って下さったお客様。
だいぶ前にお会いした時の私のイメージでは、厳格な感じの一本筋の通ったオジサマでした。
ですが、先日電話対応した際には、すごーく明るく元気で気さくな感じになっていて、驚き~~!
“歳を重ねると人間てこんなにも変わるのね・・・”と、感慨深い。
取り付け工事の後に、今年も焼きいも配りに精を出そうとしている社長が
『焼きいも食べる?』と、聞いた際に、
「食べるよ!」と、即答だったようです。
自然と今日の仕事を終えたら焼いて、夕方に持って来ますから!的な流れになったようです。
その日の夕方、夕飯の支度をしていると、リリリリリ~~ンと、一本の電話が。
『はい、浅野燃料で~~す!』と、いつものように能天気に電話にでると、
「あのぉ~~、社長がぁ~~焼きいもを持ってきてくれるって言ってたんだけど
~~、今からだと大変だからぁ~~、気持ちだけで十分だって伝えてくれるぅ~~!」とのこと。
『スミマセン、社長がまだ、帰ってきてなくてーー』と私。
「だからぁ~~仕事で遅いのにぃ~~大変だっぺよぉ~~、気持ちだけで十分だから~~、そう伝えてっ、良く出来ました!って、ねっ?」
(んっ?良く出来ました?えっ?、どーゆーこと?)とも、思ったのてすが、
『わかりましたーー、待っててくださったのにスミマセンでした・・・』と、
返答し、受話器を置きました。
近くで聞いていた娘が
「なに?どうしたの?」と。
こうこうこうで~~、あ~~で~~、こーでーと説明。
しばらくして、主人が帰ってきたので(その時にすでに7時半過ぎ)、電話があった旨をそのまま説明、するのは普通の奥さん。意地悪大好きな私は、
『○○さんから電話あって、焼き芋まだかってー、ずっと待ってるんだけど~~』
って。
「・・・・・・・・・」と、無言で立ち尽くす主人。ケケケッ と満足。
『嘘だよ~~、気持ちだけで十分だって。良く出来ました だって』
「電話何番?」と、お客様に謝りの電話をしようとしたようですが、話し中。
その後、何回かかけるもずっと、話中。
結局、明日の朝に焼いて持っていってあげることに。
次の朝(早朝から焼き芋の匂いがぷんぷん 笑笑)、さっそうと準備してお客様のお宅へ行くも、雨戸がまだ閉まったままで、あえなくとんぼ返り。
その数時間に再度伺うも、さっきと変わらずの様子だったと。
まだ寝てるのかな・・・。でも、こんな時間まで?
私たちの脳裏には、夕べの事が・・・
そうなると人間、良い方には考えなくなるもので
・もしかして、私の電話きったあとで?倒れちゃったとか?
・でも、夕べ救急車来なかったよねーー!
・うそっ?最後の最後に会話したのが私?
・近所の人に話した方が良くない?民生員ってあの辺誰なんだろうね
・でも、勘違いで大騒ぎして、もし違ったら怒られちゃうよね
などなど、頭のなかでグルグルと・・・
その日の日中に何度か電話しても依然として話中。これって、本当にヤバイかも・・・
いやっ、あの電話のあと直ぐに出掛けたのかも知れないし・・・でも、夜なのに?
そして、その日の夕方、主人は気持ちも新たに再びお芋を焼いて、いざっ!
やっぱり、居なかったって。インターホン何回鳴らしても出てこないし、
今朝行ったときには気がつかなかったけど、電気がついたままだって!
『え~~~~っ!それホントにヤバイって!』
ですが、主人はそのあと用事があり、焼き芋を置いたまま直ぐに出掛けてしまって。
ザワザワ・もんもんとした気持ちのまま、お風呂を洗い、夕飯の支度をするも、手につくはずもなく、
『やっぱり、行って見てくる!!!最後にウチに電話をしてきたって事は、ウチに見つけて欲しいって事でしょ!』と、一大決心。娘が驚きの表情。
『でも、絶対に一人で行かない方がいいって聞いてるがら、本当にヤバそうだったら御近所の人に声かける事にするわ』と、言い残し いざっ!
真っ暗闇の中、家の前に車をとめ懐中電灯手に・・・やっぱり、何だか怖い。
玄関先に立ち、インターホンを何回か鳴らしても返答なし。
ならばと、庭の方へ回り込み雨戸をドンドン ドンドンを叩きながら、
『○○さぁ~~ん!○○さぁ~~ん!○○さ~~ん』すると、中から
「誰ーーー???誰だねーー??」“えっ?声した!”
『あ~さ~の~、浅野燃料で~す』
「浅野さん??」と言って、戸を開けてくれました。居たーーー! ホッ。
『○○さんが夕べから何度電話しても話中だし、社長が焼き芋もって来ても
今朝もさっきも雨戸閉まったままで、出てこないから中で倒れてるんじゃないかって!!良かったです~~!』
『受話器外れてませんか?確認してみて下さい』
スタスタと歩いていき、
「あ~~!外れてるわ~~」なぁんだ、そうだったのね。
熱いから気をつけてと焼き芋を手渡し、急いで帰宅。
玄関に入るなり、ついつい私の口から出た言葉は
『生きてた、生きてたーーー!!』でした。
リビングにいた、娘も帰宅していた主人もホッと安堵の表情。
あーーー疲れた・・・。
次の日、私の留守中に○○さんが電話をくれていたようで、事務員が
「○○さんから電話あったよ。焼き芋、ポクポクして美味しかったって。
お陰さまで生きてたよ、死んでなかったよっ」って。
『えっ?誰も死んでると思ったって言ってないよ、中で倒れてるかもって
言ったんだけど』と私。すると、
「あのね~~高齢になって、倒れてるってそういう事でしょ!」と事務員。
『なるほど・・・』
でも、生きてて本当に良かったです!
あっ、勝手に仏様にしちゃって・・・申し訳ございませんでした。